わきが手術でおすすめの方法はどれ?手術の種類について徹底解説

ワキガ治療には実に様々な方法があります

多くの方法があるということは、ひとつの方法で解決することができないということです。

それぞれの治療に一長一短があり、病状に応じて適切な方法を選択しなくてはなりません。

一般的にわきが手術後のダウンタイム(仕事、運動や入浴などが制限される)期間が長いほど効果が高いといえるでしょう。

なぜなら皮膚に負担を与えるほど徹底的に汗腺を除去するからです。

皮膚への負担の少ない方法から紹介します。

腋の毛を針脱毛(電気脱毛)する

脇の毛の毛穴に沿って絶縁針を挿入し電気を通電することによって永久脱毛ができます。

「小林式絶縁針」では同時に毛穴のところのアポクリン腺の一部を焼くことができます。

この操作によって汗の量とニオイが減少します。

長所としては傷が残らず永久脱毛も同時に行なえることです。

また、脱毛後の運動や仕事に制限がないことです。

短所としては焼灼するのが一部のため効果が弱い(軽い腋臭や多汗の人向きである)ことがいえます。

また、繰り返し行なうので終了まで5~10回位(約1年程)かかることです。

ボトックスの注射をする

本来ボトックスは「多汗症」の治療に用います。

しかし、汗の量の減少とともに腋臭も減少します。

腋臭の原因は、細菌による分解も関係するため、まったく腋臭がなくなるわけではありません。

長所としては傷が残らず、注射後の入浴や運動に支障がないことです。

短所としては効果が約半年から10ヶ月程度である(効果の維持のためには繰り返し注射する必要がある)ことです。

汗が100%出なくなるわけではないので汗をたくさんかいた時は少し腋臭が残りやすいです。

汗腺凝固の針を皮下挿入し、汗腺を焼く

絶縁針を汗腺専用に作り直した特殊な針を用いてアポクリン腺のみを凝固する方法です。

局所麻酔下で行ないます。

術後少し腫れと赤みが続きます。

上記の絶縁針脱毛法に改良を加えて、アポクリン腺の焼灼面積を増やして効果を上げます。

長所はほとんど傷が残らないことです。

まれに針穴が目立つ人がいます。

短所は、効果が30~50%くらいの減少にとどまることです。

少し操作に慣れが必要なことです。

針が太いため、「火傷」を生じる可能性もあります。

超音波法による手術

局所麻酔下に1センチ程度の切開を加えて「超音波メス」を皮下に挿入します。

超音波で剥離と汗腺の除去を同時に行なう方法です。

長所は、超音波の剥離ですと皮下の索状の構造は残るため完全に皮膚が剥離されないことです。

術後の皮膚片の位置のズレが起こりにくいことです。

全体の傷の治りも早いです。

わきが手術後の出血が少なく、そのため圧迫や固定が軽くて良いこtもあげられます。

短所としては、索状物周囲のアポクリン腺が残ることです。

アポクリン腺の分解を過度に行なうと皮膚の裏側から熱傷が生じます。

目で見て確認できないため終了するポイントは経験と勘が必要な点等があげられます。

吸引法による手術

局所麻酔下でワキ部を1~2センチ切開し、腋毛部分全体の皮下を「はさみ」で剥離します。

脂肪吸引の吸引管を改良して先端に掻破用の刃をつけた管でアポクリン腺を皮膚の裏から削るような形で吸引しながら除去します。

長所は傷の長さが短くてすむことです。

手術時間が短いこと。

短所は皮膚を剥離した後「止血」ができないこと。

裏からあまり削ると線状瘢痕が目立つこと。

圧迫を厳重にしないと「血腫」を生じやすいこと。

吸引管はまっすぐなので届きにくい部分のアポクリン腺が残ること。

終了ポイントがわかりにくい点などが挙げられます。

クワドラカット法による手術

上記吸引法とよく原理は似ていて、吸引管の内筒にアポクリン腺を削り取る回転式の刃があります。

吸引法より確実かつスマートにアポクリン腺を除去します。

長所は管が細いため傷が吸引法よりさらに小さくてすむ点です。

アポクリン腺の取り残しがさらに少ないこと。

手術時間が短いことです。

短所は吸引法とほぼ同じです。

それ以外には数回で刃が使えなくなるので手術のコストがかかります。

手術費用に反映される点があげられます。

レーザー(スマートリポ)によるアポクリン腺の破壊

局所麻酔下でワキ部に2~3mmの穴を皮膚に開けます。

その箇所にレーザー照射用のファイバーを挿入します。

ファイバーを前後に動かしながら腋(わき)の毛の範囲のアポクリン腺にレーザーを照射して破壊します。

本来、スマートリポは「レーザーによる脂肪細胞の破壊」を目的としています。

アポクリン腺もその形状が脂肪細胞とよく似ているのでこの装置で破壊が可能です。

長所は 皮下を剥離しないので出血がほとんどないことです。

出血に伴う血腫などの合併症を起こさないこと。

傷跡がおそらく最も小さいこと。

傷の直りが早いこと。

圧迫など術後の安静がほとんど不要なことです。

短所は1回の手術でアポクリン腺を完全に破壊することはできないこと(効果は50%程度)ですね。

あまり長時間照射すると皮膚に「熱傷」の可能性があること。

前後の移動操作が遅いと同様に「熱傷」を生じる可能性があるため操作には十分な経験が必要です。

反転剪除法(皮弁法、剪除法)による手術

局所麻酔下に腋のしわに沿って3~5センチ程度切開して皮膚を剥離します。

皮膚を“反転”し、アポクリン腺を目で見て確認しながら切除します。

出血部分を確認して止血後皮膚を元の位置に戻して切開部を縫合し圧迫を加えて終了するわきが手術方法です。

長所は、目で見て確認しながらアポクリン腺を除去するので取り残しが無いことです。

止血も十分行えるので出血による合併症の確率が少ないです。

短所はやや傷が長い点です。十分止血しても「血腫」はある確率で生じること。

アポクリン腺の範囲が広い人(剥離範囲の広い人)は傷の治りに時間がかかる点です。

切除法による手術

腋の毛の範囲にアポクリン腺があるので、腋毛部分の皮膚をすべて切除する方法です。

局所麻酔または全身麻酔で行なわれます。

以前よく行われていましたが最近あまり行なう医療機関は少ないようです。

長所は皮膚すべてをとるので「完治」することです。

短所は長い傷が残ること。腋毛がなくなること。皮膚を取りすぎると拘縮が生じて運動障害の可能性もあることです。

皮下組織削除法による手術

局所麻酔下でワキ部に1センチ程度の切開を加え、皮下を剥離します。

皮下組織削除器と呼ばれる鋭利な刃のついた機械を挿入し一気に皮膚のアポクリン腺とエクリン腺の一部を削りとります。

術後は「ダブルタイオーバー」と呼ばれる方法で強固に圧迫します。

長所はアポクリン腺だけでなくエクリン腺も除去できるのでほとんど汗をかかなくなります。

最も確実で効果的な方法といえます。

短所は真皮が削れるので血流が乏しくなり「血腫」や「感染合併症」を起こした場合、皮膚の「部分壊死」を生じやすいことです。

機械の操作に慣れていないと薄く削りすぎたり汗腺が切開部周囲に残ります。

あなたはどの方法を選ぶ?

以上の治療法についていろいろ挙げましたが、どれが良い方法であるか結論はありません。

それぞれの方法を専門にされている先生を選びましょう。

また今後新しい治療法も出てくると思います。治療を希望される場合、担当医から十分説明を受けてください。

 

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