ワキガ 手術 方法はどれがオススメ?今選ばれている方法とは

わきが手術にはいろいろな種類があります。

どの手術を選ぶかは、いろいろな条件を考慮して、

  • 保険適用
  • 費用
  • 傷跡
  • ダウンタイム
  • 効果
  • 再発の可能性

など、どの手術が自分にあっているのかを見極める必要があります。

手術その1 ~ 皮膚切除

もはや過去の手術法です。

わきの下の有毛部を切って縫い縮めてしまうという原始的な手術法です。

ですが以前はこれが主体で、たまに「昔この手術を受けた」という人がいます。

確かに効果テキメンですが、キズの引きつれが強くなることがあります。

「保険点数表」には今も記載されていて、自己負担額は最も安く、3万円程度です。

手術その2 ~ 剪除法(皮弁法)

日本におけるスタンダード手術です。

治療費用は両方で4~5万円です。

使う薬や通院回数によって異なります。

現在最も一般的に行われているのがこの手術です。

わきに1、2か所4~5cmの切開を入れ、皮膚を裏返して汗腺をじかに見ながらハサミで切除していく方法です。

「汗腺全て取れるか?」というご質問を受けますがそれは不可能です。

でも、80-90%は取れているといわれています。

手順としては、まず局所麻酔薬をわきの皮膚に注射します。

手術範囲に応じて4cm前後の皮膚切開を1、2か所入れ、皮下脂肪層と筋膜の間を剥離します。

皮膚を裏返すと茶褐色の汗腺が見えます。

皮下血管網を傷つけないよう注意深く取っていきます。

ある程度取れたら、中をよく洗浄しキズを縫います。

閉鎖の最後に皮膚の下に血が溜まらないようにドレーンという管を入れます。

皮膚が皮下組織と密着するよう拳大の綿を縫いつけます(タイオーバー固定)。

弾性包帯で肩関節をがっちり固定。

綿を使うかガーゼにするか
縫い付けるかテープで固定するか
固定期間

などはクリニックによってさまざまです。

手術後の経過はおおよそ以下のようになります。

手術翌日 再診して、化膿や出血、皮膚の状態などをチェックします。
術後3日目 異常なければドレーンを抜きます。
術後5-7日目 縫い付けてある綿を取ります。全身シャワーが可能になります。状態によっては夜のみ綿を挟んで寝ます。
術後12-14日目ころ 抜糸をします。入浴が可能になります。
術後3-4週間目 肩の挙上が可能になります。片方づつ手術した場合、この時点でもう片方の手術ができます。

「再発」についてご質問を受けますが、きちんと切除されていれば理論的に再発はほとんどないと考えます。

剥離だけすると、一時的に神経支配が途絶えたり、腺管が寸断されたためににおいが減って手術成功となります。

でも、数週間で神経支配が復活したり、腺管が回復したりすると再びアポクリン腺は活動しだします。

ですから、手術直後すごくよくても徐々に戻ってくるようなことがあれば、それは「再発」ではなく、「取り方が甘かった」ということになるかと思います。

手術その3 ~ クアドラカット法

剪除法よりもクアドラカットをお勧めします。

傷あとも小さくて済みますし、剪除法よりもトラブルも少なく、何といっても経過が早いのがこの方法です。 欠点は保険が利かないこと。
当院での手術費用は両方で42万円。

片方づつされる場合は初回25万円、反対側16万円となります。

※現在、約6割の方が剪除法、4割の方がクアドラカットを選ばれています。

ストライカーというアメリカ製のシェーバーを使用します。

吸引管の先にシェーバーと呼ばれる歯(内筒)がついていて、汗腺を切除しながら吸引して外に出すものです。掃除機の先に電気かみそりが付いているようなものと考えるとわかりやすいでしょう。

以前は剪除法より効果が劣るとされていましたが、シェーバーの改良が進んだため、現在ではほぼ同じ効果が得られます。

左:内筒(ギザギザの歯が回転するのではなく、 1秒間に3000往復することで汗腺を除去します)
中:多汗症用の外筒
右:腋臭症用の外筒

エクリン腺とアポクリン腺では大きさが違うのでそれぞれに適した外筒を使います。

わきに局所麻酔をしたのち、腕側と胸側に5mm程度の切開をおき、特殊な剥離器械を使って汗腺と皮下組織の間を剥離します。その後、シェーバーを入れて汗腺を切除・吸引していきます。

切除し終わったら、洗浄して残った汗腺を洗い流し、ドレーンを挿入。剪除法と同じ綿を縫い付けて圧迫します。

3日後ドレーンを抜くき、圧迫の綿が取れます。
1週間で抜糸、2週間前後で肩も動かせるようになります。

つまり剪除法より1、2週間早く復帰できます。

手術を受けた感想

手術前は毎日何度も制汗剤を塗るのが大変でしたが、術後は制汗剤を使うことがほとんどなくなり、制汗剤で荒れていた皮膚の黒ずみがなくなりました。

キズは若干目立ちますが、腋毛がうっすら生えてきたら隠れて目立たなくなりました。においも汗もなく快適です。

主人に内緒で受けようと思ったのですが、担当医のアドバイスで正直に打ち明けました。洗髪や食事など協力してもらえたのでよかったです。家族からは『そう言えば前はにおいがきつかった』と言われました。

小さい子供がいるので片方づつ手術を受けて正解でした。

この手術には勇気や勢いが必要です。思い切って両方同時にやってよかった。片方づつなら、片方終わった時点であきらめていたかもしれません。

 

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